もう不妊治療で悩まない為のマニュアル
不妊治療における健康保険の基礎知識、保険適応される診療とは
治療費が高額である上に保険がほとんど利かないとよく噂される不妊治療。実際のところはどうなのでしょうか。
医療機関への支払い方法には、健康保険が関わっている「保険診療」と、健康保険が全く関わっていない「自由診療」の2種類があります。健康保険が全く関わらない診療は、基本的に「病気を治す診療ではない」と判断され、治療費に保険がカバーされません。幾つかの不妊治療法は、この自由診療に該当されてしまい、その場合はすべて患者さんの自己負担となってしまうのです。
保険診療に該当するのは、タイミング療法、クロミッド療法、HMG-HCG療法などになります。その他にも簡単なカウンセリング、血液検査、排卵誘発剤による治療も保険でカバーすることができます。保険診療の支払いですと、2種類の経路があり、そのうちの1つは個人が3割分の自己負担としてその場で払いその支払いが医療機関へ周ってくるパターンと、支払基金による審査を経てから自己負担以外の額の7割を健康保険組合などの保険に回してから医療機関へ周ってくるパターンがあります。
自由診療、つまり保険適応外になる診療に該当するものは、人工授精法、体外受精(投薬、検査含む)、顕微授精(投薬、検査含む)、卵子・精子凍結、アシステッドハッチングなどです。つまり、タイミング療法などの簡単な治療から、人工授精や体外受精、ART(高度生殖医療)などの高度な治療にステップアップすると、治療と検査共に保険が利かなくなってしまうのです。
服用する薬剤の支払いには保険を使い、人工授精や体外受精の技術的な治療の部分を自由診療として支払うことは出来ないだろうか、という意見もあります。こうした保険診療と自由診療を組み合わせた診療のことを「混合診療」と呼びますが、現在のところ診療報酬の中では認められていません。ですが、多くの方々の要望により、柔軟性のある診療報酬体制が求められ、徐々に解禁の動きを見せています。
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